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2018-08-28

不動産売る時に困る意外なこと

不動産イラスト

さて、東京では2020年までオリンピックブームもあり好況のようですが、不動産販売も少なくとも来年の消費税増税までは好調のようです。
ところで、住宅購入に関しては、マイホームは夢的な時代は過ぎ去り、投資対象として考えている方も多いと思います。
当然、投資対象ですから、購入時よりも売却時のほうが高く売れること、いわゆるキャピタルゲインを求めていることと思います。
そんな中、せっかく買ったときより値段が上がったのに、いざ売ろうとしたときには困ったことが発生しているそうです。
それは、買った時の値段がわからない、というか、買ったときの値段は覚えている方が多いのですが、買ったときの値段を証明する売買契約書や領収書を
紛失していることです。最近買ったのならいざ知らず、何十年も前に買った不動産ならありがちです。

では、なぜ買ったときの値段を証明する書面がないと困るのか?それは申告・納税の時です。
不動産の売却で得た所得は普通の所得とは別で申告しなければならないのですが、当然その所得がマイナスなら税金を納めなくてもよいです。
そればかりか、そのマイナスは他の所得と相殺される制度があり、節税になります。
しかし、売却して儲かった時には税金がかかります。(だいたい20%くらい)
もし、買ったときの値段を証明するものがないと、勝手に買ったときの値段が売値の5%くらいになります。(さすがにそんな値段の場合は少ない)そうなると、不動産を売った所得が高くなるのでせっかく儲かっても多額の税金を払うことになりますし、損失で節税に使おうにも大した節税効果がでなくなります。
ですから、不動産投資の意味あいからも非常に困るのです。(売却利益があっても税金でたくさん消えてしまいますから)

もし紛失しても、なんとか証明する方法もありますが、税理士さんなどにお願いしないとなかなか難しいと思いますので余計な経費もかかります。
ですので、自分で買った時はもちろん、相続で引き継いだときなど、不動産の権利書などと同様、契約書や領収書などの関係書類も大事に保管しておいてくださいね。

(株)ノコノコ 代表取締役 山﨑篤彦
https://www.nokonoko.co.jp

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