親の心配⁉親を心配⁉
子をもつ親としては、いつまでも自分の子供は心配であり、気になるものなのですが。最近の高齢化社会の中では親の心配をしている人の方が本当に多くなったと思います。もちろん、介護や老後のことが中心ではありますが、僕ら現役世代は、自分の子も親も心配しなければならない世代なんだと痛感します。
以前のブログで、親を施設に入れるタイミングについて、「介護が必要になってきた時」というのを書いたんですが、同じように自分の親について心配している人に対して、もう少し補足をしたいと思います。
息子さん、娘さんから高齢の親御さんについて相談をうけることが多いのですが、例えば、施設に入れるにしても、同居するにしても、まずは子供達兄弟で意見を統一することが大事です。もちろん、その過程では、客観的にみれる人に相談する(私もその一人なんですが)ことも大事ですが、親御さんの意見を尊重したいあまり、まず親御さんに意見を聞こうとする方が多くいらっしゃいます。そうすると、結果的に介護が必要になってきたときに影響を受けるのがお子様なので、後々大変になります。ですから、高齢の親御さんがいらっしゃるお子様は、まずは兄弟間で今度親御さんをどう看ていくかについて、しっかり意見のすり合わせをする必要があると思います。
しかし、親子関係以上にこじれやすいのが兄弟関係です。あまり仲の良くないご兄弟や普段は仲の良い方であっても、お互いよく知っているため、親御さんのこととかになると揉めることも多いと思います。なので、親御さんことについて兄弟で話し合う時はできるだけ第三者というか、違う人も交えましょう。意見のすり合わせなんで、初めは意見が違うことも同然あります。そこでお互いが感情的になってしまうと、せっかくの話し合いが無駄になってしまいますので、そこはすこしずつ意見をすりあわせましょう。
そして、ある程度、お子様達兄弟で意見のすり合わせができてはじめて、親御さんに切り出してみてください。さしずめ反対すると思っていても、お子様全員の総意であると、親御さんも納得する場合が多いですよ。一人っ子の場合は全部自分で背負うの大変なので、できるだけ外部の人をうまく使ってください。これだけ高齢化が進むと、身内の問題は身内で解決する時代ではないと思います。老々介護の問題でもみてわかるとおり、高齢の親御さんを自分の親だからといって、自分が看なければいけないのではないのです。不安や心配を自分だけで抱えるのは絶対やめましょう。
㈱ノコノコ 代表取締役 山﨑篤彦