消費税が上がる前に買ったほうがいいの？

前回の「売るべきか買うべきか」で、不動産の出会いは一期一会ですし、その決断は時流の流れを気にせず、ご自身のライフステージのタイミングで売るのも買うのも決めた方がいいと申しましたが、これは消費税が引き上げられるであろう、10月近くになっても考えは同じです。

不動産は価格が高い買い物ですが、土地と建物の価格があり、土地には消費税はかかりません。それでも建物価格も高額なので2％の影響で数十万の価格は上がります。なので、政府は増税後も消費が落ちないように色んな緩和策を打ち出しています。大きくは４つあり、①住宅ローン減税②すまい給付金③次世代住宅ポイント制度④贈与税非課税枠の拡大（住宅取得の為に親や祖父母からの）です。

①については、増税後の20年末までに購入した場合は、本来10年の減税期間が13年に延長されますので、住宅ローン減税の適用を受けられれば、ほぼ価格上昇分はこれだけで吸収できます。②については増税後のほうが、対象年収目安が510万以下から775万以下に適用幅が広がりますので、適用されるか微妙な人は増税後のほうがよいかもしれません。③についても、増税後に適用されますので、対象物件を購入する際は増税後のほうがお得です。④は非課税枠が700万から2500万まで大幅に引き上げられますので、まとまった資金援助を受けられる世帯は増税後のほうがよいでしょう。

なんで、不動産の場合は特に消費税増税前の駆け込みなんて気にせず、自分のペースで考えて頂いて大丈夫です。もしろ、年収600万位の人や最新の新築住宅を検討している人、親などから大きな援助を受けられる方は増税後のほうがいいかもしれません。

㈱ノコノコ　代表取締役　山﨑篤彦

https://www.nokonoko.co.jp/