toggle
独身者・単身者の生活サポート 週5食の健康食宅配付き暮らしサポート付き賃貸住宅
2019-06-17

戸建てを売る時に気を付けたいこと

お子様が出て行って手広くなった戸建てのご自宅を売り払い、住替えようとするとき気を付けてほしいことがあります。それは戸建てを売却する時は安易に更地にしないことです。よく、住宅地などでは、老朽化した家を取壊し、更地になった状態で売りに出されているので、そうすることが当たり前だと思っている方が多いのですが、必ずしも更地にして売り出すことは良いとはいえません。

住替えをする理由に、現在お住まいのご自宅が築30年以上経ち、老朽化してきて、今後の自然災害への危機感からそうするということもあると思います。一般的に築30年以上建った建物価値はほぼないに等しく、新しく誰か住むにも建替えが必要だという認識から、予め家を取壊し、更地にした状態で次の購入者が自由に家を作ることができるよう、また新しい家を建てた状態で販売していることが多いです。

しかし、住み替えの必要性から単にご自宅を売却する過程においては、急いで家を取壊し、更地にする必要はありません。なぜなら、次の購入者が必ず家を建て替えるとは限らないからです。売主から見てこんな家にはもう誰も住まないと思っていても、ほかの人にとっては、リフォームして住みたかったり、昔風情の外装は残したかったりする人もいるかもしれません。なので、次の買主が更地にしてほしいと言われない限り、更地にする必要はありません。

また、宅地は更地にすると固定資産税が4倍ほどになります。土地の固定資産税は上に居住建物が建っていると減免されますので、それがなくなります。なので更地にしてうっかり翌年の1月1日を迎えると次の支払が一気に上がります。更地にすると売れやすいのですが、万が一なかなか売れなかった場合こうなりますので、結局値引きしてでも売りきりたくなります。

あと、更地にすると当然もう住むことはできません。次の住む場所が決まってるから売却する場合はよいですが、ギリギリまで売却が確定するまで永年住んだ自宅に住んでいたいという方は、できなくなります。なので、私としては、トータル的に老後の資産をできるだけ確保するためにも更地にすることはお勧めしていません。もちろん、すぐに現金化したい場合は別ですが、できるだけあせらず良い売却ができるようにします。

余談ですが、売主はできるだけ早く高く売りたいもの。なので、更地にしたほうがいいと考えるのですが、僕としてはまずは家の周りを綺麗にしてくださいと言います。もちろん古くなったものはしょうがないのですが、庭木の手入れや塀やドアの補修など、ぱっと見た感じよく見せる努力は別にお金をかければいいというものではありません。なので、ご自宅を売却するにはまず、家の外も中も綺麗にすることから始めるのがよいと思います。

㈱ノコノコ 代表取締役 山﨑篤彦

https://www.nokonoko.co.jp/

関連記事