2018-12-10
意外と見落とす不動産売却の盲点
ここ最近のブログでは終活のことを発信してきましたが、先日お客様から相談を受けていて、表題について感じたことがありましたので、ここで述べたいと思います。
自宅の売却相談で、買ったときよりも高く売りたいとか、他社で査定してもらった価格では納得できないとかはよくわかるのですが、そもそも高く売る目的が不明瞭なお客様が結構いらっしゃるなと思います。特に弊社で自宅売却相談を受ける場合は、より良い場所への住替えや施設などのへ入所の場合が多いのですが、そうなると、自宅を高く売りたい目的は豊かな老後のためということになるのでしょうが、よく考えてみると、そこに高く売ることによっての税金の観点が抜けている人がほとんどです。高く売ることで所得税が余計にかかったり、相続対策にならなかったりします。
豊かな老後を実現するためには、お金さえたくさんあれば、成り立つものではありません。やはり家族を含め周りの人とうまく付き合うことが一番です。不動産は買換えの特例や住宅ローン減税など税制の優遇もいろいろあります。また、現金をたくさんもっているのに自宅売却でさらに現金を増やすと相続の時大変なこともあります。ならば、家族など遺される人のためや自分が生きている間に果たしたいことなどのため、そういう観点で自宅の売却を考えてほしいと思います。
必ずしも高く売れることだけが、その人のためになることではないと思います。
㈱ノコノコ 代表取締役 山﨑篤彦
関連記事