「終活」の始め方
前回に「終活」の効果について書きましたが、では具体的に「終活」を始めようと思った人はまずどうすればいいのでしょうか。
基本的に「終活」は、自分らしく最期を迎えるため、自分が死ぬ時に周りに迷惑を極力かけないようにするため、にするので、自分の意思を明確に残すことが重要です。そのためには、エンディングノートと遺言書の2つを残すことが良いと思います。
エンディングノートは自分が老いや病気、交通事故などで介護が必要になったり寝たきりになった時、どんなふうに介護してほしいのか、どんなふうに医療を受けたいのか、あるいは亡くなった後にどんなふうに葬式をしてほしいか、死んだことを知らせてほしい人はいるのかなど多岐にわたります。全てを明確にしておくのは中々大変なので、書店などに売っているエンディングノートを買い、わかるところからそれに記入していけばいいでしょう。エンディングノートは法的な遺言書とは違いますので、書式や形式も自由で気楽に自分の意思を残せます。ただ、パソコンなどに文書を保存している人は、最新版をプリントアウトしておくことや、CD等の記録媒体に保存してわかりやすい場所に置いておかないと、せっかく作ったのに伝わらない可能性がありますので気を付けましょう。
一方、遺言書は、自分の死によって効力が発生する生前の意思表示のことで、身分に関することと相続財産のことは法的に効力があると民法で規定されています。遺言書を残す最大のメリットは相続手続きを簡素化できることなので、以前のブログにも書きましが、残される人のためにも、またお一人様でも他人に迷惑をかけないようにするために、必ず残しておきましょう。
㈱ノコノコ 代表取締役 山﨑篤彦