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2018-08-19

相続や贈与で最低限知っておくべきこと

さて、これまで特に単身者の方に、終活として大事なことは遺言書を書くことですよ、とお伝えしてきました。
これはべつに単身者でなくても同様で、全ての人にとって遺言書を書いておくことは重要だと私は思っております。
それは残す資産があるないに関わらず、人間いつ死ぬか分からないのだから‥という側面と、自分の人生の目的を考えるうえでも大切なことです。
特に結婚した時や不動産を取得した時など、人生において大きな決断をした時は大事です。
とはいっても、現実に「死」が迫ってるわけではない状態で、遺言書を書いたほうがいいと言われてもなかなかやろうとしないでしょう。

そこで、ご本人のみならず、自分の親御さんなどのために最低限知っておいたほうがいいことを紹介します。
それは、➀自分が死んだ時に相続税がかからない限度額と⓶年間110万以下なら贈与税はかからない、ということです。
それくらいは知っているという人も多いでしょうが、意外と知らない人も多いので、そういう人には教えてあげてください。

特に⓵に関しては、近年税制が改正され、これまで多くの人には関係がなかった相続税が、身近になったことでも有名でしょう。
簡単にいうと、相続税がかかる総資産の額が減ったということですが、具体的には、「3000万円+600万円×法定相続人数」以上の資産があれば相続税はかかるということです。
法定相続人数とは、自分が扶養すべき人であった人数で、配偶者と子、子がいない人は親や兄弟姉妹になります。
子供がいる方は分かり易くて、妻と子2人であれば法定相続人は3人になるので、3000+600×3=4800(万円)が限度額になります。

そんなにないから自分は全然大丈夫ですよ、という方が大半だろうが、相続資産は現金だけでなく、車や保険、不動産も含まれ、なんと借金も入るので知っておいて損はないのです。➁の贈与税については、人から年110万円以上もらったら税金がかかるので、気を付けてくださいということです。これもほとんどないという人が多いと思いますが、車などの購入費用を親に立て替えてもらったりする場合は借用書などがちゃんとないと、後で税務署に目を付けられると面倒ですよ。ということなので知っておいて損はないと思います。

(株)ノコノコ 代表取締役 山﨑篤彦
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